2026年10月28日

「歯の治療なのに、内科のお薬も伝えるの?」「薬の名前が長くて、問診票にうまく書けない」。歯科を受診するとき、こんなふうに迷ったことはありませんか。毎日飲んでいるお薬は生活の一部になっていて、歯科で話すこととは結びつきにくいかもしれません。
お薬を使っている方は、歯科にもお薬手帳をお持ちください。薬の種類や体調を一緒に確認することが、処置の進め方や歯科で使う薬を考える手がかりになります。名前を全部覚えなくても大丈夫です。今お使いのものが分かる資料を、診療の前に見せていただきましょう。
お薬の情報は、お口と体を一緒に考えるために
歯科では、歯や歯ぐきの状態に加えて、持病や治療中のお薬も確認します。例えば、歯科で痛み止めなどを処方するときには、ほかのお薬との重なりや飲み合わせに配慮します。抜歯などを検討するときも、服薬の内容に応じて確認しておきたい点があります。
今の体調に合う方法や順序を考えるために、「どこまで伝えたらいいかな」と迷うこともお聞かせください。歯とは関係がなさそうな病気や治療の情報も、その方に合った診療を考える材料になります。
こんなお薬も、忘れずに教えてください
毎日飲むお薬・必要なときだけ飲むお薬
血圧などのために毎日飲む薬だけでなく、頭痛のときの痛み止め、花粉症の時期だけ使う薬なども確認したい情報です。「普段は飲まないので書かなかった」というものも、最近使った場合はお知らせください。薬の名前に加え、いつ、どのくらい使ったかが分かると相談しやすくなります。
病院の注射・吸入薬など
飲み薬以外の治療も伝えておきましょう。例えば骨粗しょう症の治療には、間隔を空けて受ける注射もあります。毎日の服薬ではないため忘れやすいのですが、歯科の処置を考えるうえで大切な情報です。薬の名称や最後に使った日が分かる資料があれば、持参してください。
市販薬・サプリメント、過去に合わなかった薬
薬局などで購入したお薬やサプリメントは、お薬手帳に載っていないこともあります。商品名が分かる箱や説明書、写真などを用意すると伝えやすいですね。また、お薬を使って発疹などが出た経験があれば、薬の名前が不明でも「いつ、どんな症状があったか」を教えてください。
受診前は、次の3つを用意しましょう
- 今の内容が分かるお薬手帳や薬の説明書
何冊かに分かれている場合は、現在使っている薬の情報が抜けないよう持参しましょう。電子版をお使いなら、当日画面を開けるか確認しておくとスムーズです。 - 最近変わったことの短いメモ
「先月から薬が増えた」「注射の治療を始めた」「前回の歯科受診後に入院した」など、変化を一言書いておきましょう。通院先や診療科も分かる範囲で添えてください。 - 気になっていること・聞きたいこと
「歯科の薬と一緒に飲める?」「処置の日の薬はどうする?」といった疑問も、大切な相談です。診療台に座ると忘れてしまいそうなら、メモをそのまま見せていただいて構いません。
ご家族のお薬を管理している方は、お薬手帳と実際に使っている内容が合っているかも確認しておきましょう。処方はされているけれど飲んでいない薬があれば、そのことも含めて伝えると、今の状況を共有しやすくなります。
自分の判断でお薬を休まず、先に相談しましょう
「血をさらさらにする薬を飲んでいるから、歯を抜く前は休んだ方がよさそう」と思う方もいらっしゃいます。ただ、お薬はもとの病気を治療するために使っています。ご自身の判断で中止したり、飲む量を変えたりせず、まず歯科医師に確認しましょう。
必要に応じて処方元の医師とも相談し、歯科で予定している処置と体の状態を踏まえて判断します。受診日が近づいてから迷わないよう、抜歯などの予定が決まる前の段階で、お薬の情報を共有しておくと安心です。
よくあるご質問
お薬手帳を忘れたら、受診できませんか?
まずは医院にお知らせください。薬の説明書など、ほかに確認できるものがないか一緒に考えましょう。情報の確認が必要な処置は、確認してから進める場合があります。分からない名前を無理に思い出すより、「今日は手帳を忘れました」と伝えていただく方が確実です。
歯のクリーニングだけでも必要ですか?
メンテナンスの際にも、服薬や体調の変化をお知らせください。お口の状態を確認する中で、今後の処置やケアの相談につながることがあります。前回から変わった点を、その都度共有していきましょう。
薬を飲み始めてから口が乾く気がします
いつから乾くか、どんな時間に気になるかを、お薬の情報とともにご相談ください。乾きには複数の要因が関係するため、薬だけを原因と決めつけず、お口や生活の状況も確認します。つらくても自己判断で薬をやめず、処方元にも相談しましょう。
お話を伺うことから、治療を一緒に考えます
福岡市南区曰佐の福岡南区あつみ歯科医院では、初診時に検査や処置の前にカウンセリングを行い、気になることや治療へのご希望を伺っています。なぜ検査をするのか、どこを治療するのかも、一緒に確認しながら進めていきましょう。
当院が大切にしているのは、目の前の症状だけでなく、さまざまな面から原因や背景を考え、治療を繰り返しにくいお口を目指すことです。お薬や体調のお話も、その方に合った治療と日々のケアを考えるための一歩になります。「うまく説明できるかな」と心配な方も、手帳やメモを持ってご相談ください。
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