上顎前突症(じょうがくぜんとつしょう)(出っ歯)
一般にいう「出っ歯」のことで、上の前歯が下の前歯より飛び出している状態をいいます。笑ったときに上顎の歯ぐきが過度に露出するガミースマイルもよく伴います。上顎骨の過剰な成長で、上顎が下顎よりも大きくなった場合(骨格性)と、上の前歯が前方に極端に傾斜している場合(歯性)があります。矯正治療で治るケースもありますが、外科手術が必要になることもあります。
顎変形症

当院では、顎の形や左右差、受け口、噛み合わせなどを確認し、顎変形症が疑われるかどうかを判断します。顎変形症が疑われる場合は、専門医療機関へご紹介します。
成長期のお子さんは、矯正治療によって顎骨の成長をコントロールしながら、噛み合わせや歯並びを改善できる場合があります。ただし、骨格的な成長が著しい場合や、専門的な評価が必要な場合には、専門医療機関へご紹介することがあります。
専門医療機関での診断をもとに、外科的矯正治療や術前矯正などの治療方法をご説明します。また、外科的矯正治療を受ける場合と受けない場合、それぞれのメリット・デメリットをご説明し、治療について考えるお手伝いをします。
当院では、顎変形症に対する外科的矯正治療を前提とした術前矯正は行っていません。専門的な診断や外科的矯正治療が必要な場合は、専門医療機関へのご紹介が可能です。
顎変形症は、顎の骨の大きさや形、位置のずれによって、噛み合わせや顔の左右差などに問題が生じる状態です。一方、顎関節症は、顎の関節や顎を動かす筋肉に問題が生じ、顎が痛む、口を開けにくい、口の開閉時に音がするなどの症状がみられる疾患です。顎関節症にはさまざまな要因があり、噛み合わせや骨格、身体的・精神的なストレスなどが関係することがあります。顎の痛みや口の開けにくさだけで顎変形症と判断することはできないため、診察で顎の形や噛み合わせ、関節や筋肉の状態を確認します。
顎変形症とは、顎(あご)の骨の大きさや形、位置の異常によって、顔の変形(ゆがみ、ねじれ)やかみ合わせに大きなずれが生じている状態をいいます。生まれつきの先天性と、生後に生じる後天性があります。症状としては、食物を噛み砕く効率が著しく低下していたり、歯の間に隙間が多いため言葉(発音)が不明瞭になったりします。また、顎のゆがみが左右の筋肉バランスに不調和を及ぼし、顎の関節の病気や肩こりの原因になることもあります。下顎が小さいと睡眠時無呼吸症候群の原因となることも知られています。
顎変形症の発症には、遺伝的な要素が関係しているといわれていますが、多くの場合、明らかな原因は不明で、指しゃぶりや舌を出す癖なども要因として考えられています。
生まれつきの病気が原因の顎の変形は、幼少期からすでに明らかになっていますが、後天性の場合、多くは小さい時期には異常に気付かず、顎が急成長する思春期ころに明らかになってきます。顎変形症は様々な障害を引き起こすだけでなく、顎の変形を伴った容貌に対して悩みを抱えたりすることも少なくありません。成長期のお子さんは、矯正治療によって顎骨の成長をコントロールしながら、噛み合わせや歯並びを改善できる場合があります。ただし、骨格的な成長が著しい場合や、専門的な評価が必要な場合には、専門医療機関へご紹介することがあります。骨の成長が止まっている成人の場合、矯正装置だけでは十分な結果が得られず、治療が難しくなってきます。そこで選択肢として、矯正歯科治療に外科治療を組み合わせた「外科的矯正治療」があります。顎骨の著しい変形を骨切除手術と矯正歯科治療によって改善する方法で、通常の矯正歯科治療ではできない矯正が可能となります。
以下は、顎変形症によくみられる症状や状態です。「もしかしたら顎変形症かも」とお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。
顎の変形には、上顎骨(じょうがくこつ:うわあご)の変形、下顎骨(かがくこつ:したあご)の変形、上下顎骨の変形があります。また、過剰な成長による変形と成長不足による変形に分類することができます。代表的な顎変形症には、上顎骨が突き出た上顎前突症(出っ歯)、下顎骨が突き出た下顎前突症(受け口)、逆に下顎骨が小さい小下顎症、前歯がかみ合わない開咬症、左右の顔の大きさが異なる顔面非対称などがあり、それぞれに特有の不正咬合(かみ合わせの異常)と顔面変形を伴います。

一般にいう「出っ歯」のことで、上の前歯が下の前歯より飛び出している状態をいいます。笑ったときに上顎の歯ぐきが過度に露出するガミースマイルもよく伴います。上顎骨の過剰な成長で、上顎が下顎よりも大きくなった場合(骨格性)と、上の前歯が前方に極端に傾斜している場合(歯性)があります。矯正治療で治るケースもありますが、外科手術が必要になることもあります。
上顎の成長が悪く、下顎に対して上顎が後退した状態で、上顎がへこんでいるようにみえます。上顎の前歯が下顎の前歯の手前にかみ合う状態で、笑ったときに上の歯が下の歯に隠れてみえなかったり、顔の長さが短く感じられたりします。ダウン症候群や唇顎口蓋裂の術後で多くみられます。

日本人で最も頻度の高い顎変形です。上顎に対して下顎が前方にある状態で、一般に「受け口」といわれています。かみ合わせたときに、下の前歯が上の前歯よりも、前に出てしまう反対咬合がよくみられ、いわゆる「しゃくれ」とよばれる顔貌になります。
下顎の骨の過剰な成長によって、下顎が上顎よりも大きくなった場合(骨格性)と、下の前歯が前方に極端に傾斜している場合(歯性)があります。矯正治療で治るケースもありますが、外科手術が必要になることもあります。
下顎の成長が悪く、上顎に対して下顎が後退した状態です。両側性と片側性があり、両側性の場合は、横顔があたかも鳥のような顔つき(鳥貌様顔貌)になります。舌の根元が喉の奥に落ち込んで、空気の通り道が狭くなることから、いびきなどの呼吸困難、ひどい場合は睡眠時無呼吸を起こすこともあります。一方、片側性の場合は、骨や軟部組織に発育障害が起こるため顔面が非対称になります。

上の前歯と下の前歯の間に隙間ができ、奥歯でしっかり噛んだときにも上下の前歯が噛み合わない状態をいいます。このため前歯でうまく食べ物を噛み切ることができず、程度が強いと胃腸への負担が大きくなります。サ行とタ行の正しい発音ができないといった症状がみられることもあります。また、常に口が開いている状態になるため、気付かないうちに口呼吸をしていることが多くなります。
顔のゆがみには、上顎の高さの差に原因があるもの、下顎の左右の長さに原因があるもの、それら両方が原因となるものがあります。上顎に原因がある場合、口角の高さに左右差が認められ、上下の唇を閉じたとき、閉じた線が水平に対して傾きます。下顎に原因がある場合、下唇が顎の短いほうに寄ったゆがみを認めます。
当院では、顎の形や噛み合わせなどを診察し、顎変形症が疑われるかどうかを判断します。顎変形症が疑われる場合は、専門医療機関へご紹介します。
専門医療機関では、必要に応じて歯型やレントゲン、CT、顔貌写真などの検査を行い、診断と治療方針を検討します。当院では、その診断をもとに治療方法や、外科的矯正治療を受ける場合・受けない場合のメリットとデメリットをご説明します。
以下は、専門医療機関で行われる外科的矯正治療の一般的な説明です。当院では、外科的矯正治療を前提とした術前矯正は行っていません。
軽度の顎変形症は矯正治療のみで対処可能なケースもありますが、上顎や下顎の骨に変形があるものでは、歯並びを矯正しただけでは十分な結果が得られないため、外科的に矯正する顎矯正手術(外科的矯正治療)を併用します。この治療は、口腔外科と矯正歯科が一緒に治療方針を検討した上で、連携をとりながら進めていきます。
手術では、異常のある顎骨を骨切りし、理想的な位置に移動させ、移動後は骨切りした部位をプレートやスクリューネジなどで固定します。口の中の切開によって行われるため顔に傷がつくことはありません。顎の成長発育が終了する年齢(17歳から20歳以降)に行います。矯正治療は、手術前に歯並びを整える術前矯正を6カ月から2年かけて行います。手術後もかみ合わせをより安定させるために術後矯正を行います。期間は6カ月から1年を要します。
TOP