骨が溶ける前に気づくには?歯周病の3ステージ(軽度・中等度・重度)とレントゲン所見|福岡市南区曰佐の福岡南区あつみ歯科医院

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骨が溶ける前に気づくには?歯周病の3ステージ(軽度・中等度・重度)とレントゲン所見

骨が溶ける前に気づくには?歯周病の3ステージ(軽度・中等度・重度)とレントゲン所見|福岡市南区曰佐の福岡南区あつみ歯科医院

2026年8月21日

骨が溶ける前に気づくには?歯周病の3ステージ(軽度・中等度・重度)とレントゲン所見

はじめに:歯ぐきの下で、気づかないうちに骨が溶けている?

「冷たいものがなんとなくしみるけれど、虫歯かな?」 「最近、歯ぐきが下がって歯と歯のすき間が広くなった気がする」 「歯が少しグラグラするけれど、放っておけば落ち着く?」

お口の中で感じるこのような違和感。実は、これらは虫歯ではなく、歯を支えている骨が溶けていく「歯周病(ししゅうびょう)」のサインかもしれません。

歯周病の恐ろしいところは、痛みがないまま静かに進行し、ある日突然、歯ぐきの下の骨がほとんど溶けて歯が抜け落ちてしまう点にあります。歯周病には「軽度」「中等度」「重度」という3つの進行ステージがあり、骨の溶け具合(レントゲンで写る骨の量)や現れる症状が大きく異なります。

今回は、それぞれのステージでどのような変化が起きているのか、自覚症状やレントゲン検査でチェックするポイント、そして将来自分の歯を守るための対策について詳しく解説します。

図解:歯周病のステージ(軽度・中等度・重度)とあごの骨の溶け具合

まず、それぞれのステージで、歯ぐきや歯を支える骨(歯槽骨:しそうこつ)がどのような状態になっているのか、以下のイラストをご覧ください。

イラストの解説

① 軽度歯周炎(左側): 歯ぐきが赤く腫れ、歯垢や歯石が溜まっています。レントゲンで見ると、歯の根元を支えるあごの骨(グレーの部分)が、**根の長さの「1/3以内」**のところで少し減少し始めている初期段階です。
② 中等度歯周炎(中央): 炎症が深くなり、歯周ポケットが広がっています。骨の吸収は**根の長さの「1/3〜1/2程度」**まで進み、あごの骨が水平または垂直に大きく溶けてしまっている状態です。
③ 重度歯周炎(右側): 歯ぐきが著しく下がり、歯の根元が露出しています。骨の吸収は根の長さの「1/2以上」(ほぼ大半)に達し、歯を支える骨がほとんど残っていない深刻な状態です。

徹底解説:各ステージの「症状」と「レントゲン所見」の違い

歯科医師は、お口の中の診査(歯周ポケットの深さ測定や歯の揺れのチェック)に加えて、必ず「レントゲン撮影」を行って進行度を診断します。

ステージ1:軽度歯周炎(初期段階)

自覚症状:歯ぐきがぷっくりと赤く腫れる、歯磨きをすると血が出る、時々冷たいものがしみる。まだ痛みはなく、日常生活には支障がありません。
レントゲン所見:歯を支えるあごの骨(歯槽骨)の高さが、**「歯の根の長さの1/3以内」**の範囲で少し低くなっているのが確認されます。
・対策:この段階であれば、歯科医院での徹底的なクリーニング(歯石除去)と日頃の正しいブラッシングで、元の健康な骨の状態を維持し、改善することが可能です。

ステージ2:中等度歯周炎(中堅段階)

自覚症状:歯ぐきが下がって歯が長く見える、歯と歯の間に食べ物がよく挟まる、口臭が強くなった、歯が指で押すと前後に少し動く(グラつきを感じる)。
・レントゲン所見:あごの骨が、**「歯の根の長さの1/3〜1/2」**まで溶けて消失している様子がはっきりと写ります。
・対策:麻酔をして歯ぐきの奥深くに溜まった黒い歯石を取り除く処置(ルートプレーニング)や、定期的な高度メンテナンスが必要になります。

ステージ3:重度歯周炎(末期段階)

自覚症状:歯ぐきが頻繁に激しく腫れて痛む、何もしなくても歯ぐきから膿(うみ)が出る、歯が前後左右だけでなく上下にもグラグラと大きく揺れる。硬いものが噛めなくなり、食事に支障が出ます。
レントゲン所見:あごの骨が、**「歯の根の長さの1/2以上(あるいはほぼ全て)」**溶けて失われており、歯の根の先端付近しか骨に埋まっていない状態が確認されます。
・対策:骨の破壊が著しいため、歯を残すことが難しく、抜歯(ばっし)を選択せざるを得ないケースが多くなります。

なぜ歯周病の診断に「レントゲン検査」が必須なの?

歯周病の本当に怖いところは、「あごの骨が溶けている本番」が、外見(歯ぐきの表面)からは全く見えないことです。

歯ぐきは赤く腫れているだけに見えても、その下にある骨はすでにボロボロに溶けている……ということがよくあります。 歯科医院でレントゲン検査を行うのは、この目に見えない「歯ぐきの下の骨の残り具合(密度や高さ)」をミリ単位で正確に把握し、最適な治療方法を判断するためなのです。

歯並びの乱れが引き起こす「歯周病の悪化」と矯正治療の本当の価値

歯周病の進行を抑えるための基本は「歯垢(プラーク)を取り除くこと」です。しかし、実は**「歯並びの乱れ(デコボコ歯:叢生など)」**が、歯周病を急速に進行させる大きな原因になっています。

磨き残しの「死角」ができる: 歯が重なり合っている部分は、どんなに丁寧に歯を磨いても、歯ブラシの毛先が物理的に届きません。その死角に歯垢が残り、そこで増殖した強力な歯周病菌が骨を溶かし始めます。
・お口の環境を整える「矯正治療」: 子どものうちの小児矯正や、大人になってからの成人矯正で歯並びをきれいに整えることは、単に見た目の美しさを改善する(審美治療)だけではありません。「歯磨きがしやすく、汚れが・溜まらないお口の環境をつくる」という、一生涯あごの骨を守り、歯を失わないための最大の歯周病予防治療でもあるのです。

まとめ:早期発見と「磨きやすいお口」が生涯の歯を守る

あごの骨は、一度広範囲に溶けて失われてしまうと、元の健康な状態に戻すことは非常に困難です。

大切なのは、

・「軽度」の段階でサイン(出血や腫れ)に気づくこと
・定期的な歯科検診でレントゲンを撮り、骨の状態をチェックすること
・歯並びを整え、磨き残しのないお口をつくること

少しでも歯ぐきの違和感や歯並びの磨きにくさを感じたら、手遅れになって歯を失う前に、ぜひ一度お気軽に歯科医院を受診してください。

福岡市南区で歯周病の予防や矯正治療のご相談なら「福岡南区あつみ歯科医院」へ

私たち「福岡南区あつみ歯科医院」では、レントゲン等の精密検査に基づき、歯周病のステージに適した丁寧な治療と定期的なお口のケアを提供しております。

また、歯周病の根本的な予防となる「磨きやすいお口の環境づくり」のための矯正治療(小児矯正・成人矯正)も随時ご提案し、患者様が生涯ご自身の歯でおいしく食事ができるようサポートいたします。

当院では無料相談を受け付けています。

監修者プロフィール

院長渥美 真悟(あつみ しんご)

所属学会

  • 日本歯科麻酔科学会 会員
  • 日本歯科インプラント学会 会員

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